個別機能訓練
専門家による個別性の高いリハビリテーション
ご高齢である利用者様の多くは、高血圧や心不全、糖尿病など様々な基礎疾患を抱えており、医学的知識を踏まえた安全かつ効果のあるリハビリが求められます。
当施設の機能訓練指導員は、東京大学出身の整形外科医の元で高齢者リハビリテーションに専門的に従事してきました。そこで培った高齢者医療の知識と豊富な臨床経験に基づき、利用者様お一人おひとりの身体状況に合わせた個別性の高いリハビリテーションを実施しております。
股関節・膝関節等の人工関節置換術や脊柱管狭窄症の術後のリハビリ、変形性膝関節症による膝の痛み、腰痛や肩の痛み、猫背でお困りの方のリハビリ等、幅広いお身体の悩みにお応えしています。また利用者様の身体機能やニーズに合わせた運動メニューの作成、歩行訓練、マッサージ、自宅でできる運動指導なども行っております。気軽に健康に対する相談ができるアドバイザーとして、利用者様の不安解消に努めています。
マシントレーニング
「リハトレーナー」
最新鋭のトレーニングマシンで運動効果の“見える化”を実現
ハートリハつなとりでは、東京都健康長寿医療センターの大渕修一先生が提唱する『包括的高齢者運動トレーニング理論』(CGT)を基に開発されたトレーニングマシン「リハトレーナー」を導入しております。
当マシンでは、個人ごとに最適な運動メニューの作成からデータの計測・保存・評価までをシステム化し、従来のアナログのマシンでは職員の主観でしか行えなかった運動の評価や利用者様の体調の変化などを、客観的に判定することができます。
「体力や筋力が衰えている高齢者でもマシントレーニングできるの?」と思われるかもしれませんが、個人の身体機能に合わせて最適な負荷が設定できる「リハトレーナー」のトレーニングは、身体に無理な負担をかけることなく、安全に体力・筋力の維持向上を目指すことができます。
またトレーニング履歴や評価をグラフ化することで運動効果の“見える化”を実現しています。
「リカンベントバイク」
体力・持久力の強化に最適な『リカンベントバイク』
リカンベントバイクは、座ったままペダルを漕ぐことで下肢の動的なストレッチングや連続した運動ができるマシンです。足腰に問題があって長時間の歩行が大変な方でも効率よく“体力・持久力”の向上を図ることができます。
スポーツジムなどにあるエアロバイクと違い、背もたれ付のシートに寄り掛かった姿勢で漕げるため、ご高齢の方でも体のバランスを保ったまま安心して運動することができます。
体力や持久力に自信がつくと、自然と活動量が増え、精神面でも前向きな気持ちになれます。また歩行中の転倒や思わぬケガを予防することができ、重度介護状態や“寝たきり”への移行を防ぐことにもつながります。
コグニサイズ
もの忘れが気になりだしたら「早め」の取り組みが重要です
『もの忘れがひどくなった』『外出するのが面倒になってきた』日常生活が困難になる程ではないけれど、以前より認知機能の低下を感じたら、それは軽度認知障害(MCI)かもしれません。
軽度認知障害(MCI)とは、健常者と認知症の中間の状態であり、この状態を放置しておくと年間10~15%が認知症に移行すると言われています。
認知症はある日突然発症するわけではなく、徐々に進行していきます。進行の途中にある「軽度認知障害(MCI)」の段階で適切なケアを行い、進行を止めることがとても大切です。
ハートリハつなとりでは、認知症予防に最も期待されている、国立長寿医療研究センターが開発したコグニサイズを実践しております。コグニサイズとは、運動と認知課題(頭の体操)を組み合わせて行う認知症予防、軽度認知障害の認知機能の維持向上に役立つトレーニングです。
定期的な運動習慣とコグニサイズで、いろいろな方とコミュニケーションをとることで認知機能の維持・改善を図りましょう。
体力測定
3ヶ月ごとの体力測定でモチベーションを維持・向上
高齢者の体力は、それまでの生活歴によって個人差が大きいことに特徴があります。ハートリハつなとりでは、初回ご利用時に「筋力、柔軟性、バランス能力、歩行能力、スピード」の5つの体力要素を測定し、体力の偏りや強化すべき点を抽出することで、一人ひとりに合った個別プログラムを作成しています。
トレーニング開始後は3ヶ月ごとに体力測定を行い、結果をレーダーチャートで視覚的に表します。自分の身体の状態を知ることで次の目標設定を行うなど、モチベーションの維持・向上につなげることができます。