K様ご夫妻 80代
ハートリハ利用歴:8ヶ月(2020年10月時点)/腰痛・肩痛リハビリ/利用頻度:週1回
Q ハートリハに通うことになったきっかけや経緯を聞かせてください。
ご主人:娘と孫の推薦です。見学に行ってみようと言われて、女房と娘と孫の4人で見学に来ました。最初は“連れてこられた”という表現に近かったかもしれません。私自身、この場所にこういった施設があることも知らなかったので。
Q 見学されてみてどうでしたか?
ご主人:見学して初めて、こういう所があるんだと知りました。その時はまだ、積極的に利用したいという気持ちよりも、『どんな事をやるんだろう』とか『どんな人達がいるんだろう』という気持ちでしたね。孫は「じいちゃん、あそこは良いよ!先生たちの感じも良いし、色々と運動器具なども揃っているし。」と勧めてくれました。娘も推薦してくれました。
Q 通い始める前、お身体の状態はどうでしたか?
奥さま:私はとにかく肩が痛かったですね。腕を上げたり内側に動かすだけでも痛くて、服を着替えるのも大変でした。
Q 実際に通い始めてみていかがですか?
ご主人:幸いに、職員さんをはじめ、他の利用者さんも皆さんとても良い方で、良かったなぁと思っています。これは営業トークではないですよ(笑)。あとは家までの送り迎えをして貰えることが助かっています。足が無いと年寄りはなかなか続かないですよね。時間になれば迎えに来てもらえるんだ、終わったら送ってもらえるんだという安心感があります。
Q 通い始める前と現在を比べて、日常生活での変化などはありますか?
奥さま:ここに来て1週間に1度マシンをやると身体が軽くなったような感じがします。また1週間経つ頃には少し重くなるんですけど、運動の効果を感じているので、家に居る時もなるべく身体を動かすように意識しています。家だとなかなか出来ないんですけどね。
ご主人:でも、私に比べたら一生懸命やっているよ。
奥さま:朝起きたら伸びをして、ベッドの上で軽いストレッチをするんですよ。あとは先生に教えて頂いた腰の筋力トレーニングの運動を3回、今日はもう少し出来るかなと思い5~6回やりました。これを続けて腰の痛みを良くしたいなと、ストレッチも含めて10分位やっています。主人もその時に軽くストレッチをしているんですよ。とにかく動かさないより、動かすのが良いかなと思って続けています。
女性は料理を運んだりするので、しょっちゅう立ったりするでしょ。男の人っていうのはそれが少ないんですよね。だから「はい、お父さんこれ持って。」「このお皿並べてね。」となるべく動いてもらうようにしているんです。私が持っていくのは簡単だけど、立ち上がる機会を増やしてほしいから。お願いすると嫌な顔せずにやってくれるんですよ。お互いに励まし合って支え合って、自分達で出来る事はなるべく自分達でやって過ごしていければ良いなと思ってます。
Q 先生とマンツーマンの個別機能訓練はどうですか?
奥さま:先生にリハビリして頂いたら肩の痛みがすっかり良くなって、今は背中も楽に洗えるようになりました。もうどこが痛かったのかもすっかり忘れてしまう程です(笑)。
あとは病院に行くほどでもないけど少し身体に違和感がある時、先生にお聞きしたりできるので、とても安心感があります。ひとりで悩んでいるよりも、先生に相談したり、皆さんと情報交換できると気持ちも楽になりますからね。
Q ハートリハに来る楽しみなどはありますか?
奥さま:皆さんで和気藹々、何の気兼ねもなくお喋りできるのがとても楽しいです。私が大きい声で笑ったり喋ったりするもんで、ご迷惑かもしれないけど(笑)。毎週ここに来るのが楽しみです。とっても楽しみですよ。
ご主人:家に居たんじゃこんなに笑わないよね。
奥さま:そうねぇ。テレビを観て笑うくらいだねぇ。
Q 人生の大先輩として、元気の秘訣を教えてください。
奥さま:やっぱり自分達で出来る事はなるべく自分達でやることでしょうか。すぐ隣に娘が住んでいるので、お願いしちゃえば一番世話ないんですよ。娘も「お母さん、何でもやるから声かけてね。」と言ってくれるんですけど、1つ頼むと『次もお願い』『あれも出来なくなったからお願い』となるでしょう。そうなると自分の身体も主人の身体も弱っていくばかりだから。出来るうちは自分達でやろうね、と二人で話しています。
あとは、主人の母が高齢になってからも、自分で敷布団を押し入れの上段に入れていて、「おばあちゃん、下の段に入れたほうが楽だよ。」と声をかけるんですけど、おばあちゃんは『健康のために』と言って上の段に入れ続けていたんですよ。そういうお手本があったので、自分達も頑張ろうと思うんです。若い時には全然分からなくても、おばあちゃんはこんな大変な思いをしてやっていたんだな、とあの頃のおばあちゃんと同じ位の歳になって気づくことがあります。自分流も良いけれど、昔の人の元気の秘訣をお手本にすることも大切だなと思います。
ご主人:元気っていうのはその人の本来の体質、親からもらった強靭さもあると思います。でも生まれ持ったものだけが100%ではなく、何か物事があった時どう解釈するか、自分にとって負担になるような解釈や結論は自分の為にならないですよね。
だから最近はあまりくよくよしないように心がけています。昔は営業先で『あれは一言多かったなぁ』とか『あの時もっとニコっと笑顔を見せておけばなぁ』と後から考えてしまうことがありましたが(笑)。くよくよしても一生、楽しく生きても一生、一生というのは決まっているわけですから、自分自身でどういう考え方をしたらこの世の中楽しいと思えるか、それが大事だと考えています。